クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「あなただったのね、瑛輔……私たち、ずっと昔に会っていたのね」
すると、瑛輔の手がピクリと反応した。
私は驚いて身を乗り出す。
「瑛輔? 瑛輔!」
「……り…ん…」
彼の掠れた声を聞いた瞬間、力が抜けて、その場にへたりこみそうになった。グッと堪えてナースコールをする。
「よかった…目が覚めて……」
慌ただしく病室にやってきた医師により瑛輔は簡単な質問を受け、意識に問題がないことを確認した。
再び部屋に静寂がやってくる。
「気分はどう? 痛いところとかない?」
「ああ。薬が効いてるみたいで、腹も痛くない」
私は安堵感で何を言ったらいいか分からなかった。
疲れている瑛輔に昔話をするのは憚られた。
黙っていると、瑛輔が口を開いた。
「意識を失う前、このまま死に別れるのは嫌だと思った。おまえに、まだ言えていないことがあるんだ」
「なに…?」
瑛輔は1泊置いて、緩慢に首をめぐらせ私を見る。
「好きだ、凜」
唐突な告白に目を見開き、私は固まった。
「ずっと前から、俺は凜が好きだった。俺たち、子どもの頃よく遊んだ時があったんだぞ。凜は忘れているみたいだったし、凜が俺を受け入れてくれるまでは言わないつもりだった。だが…」
瑛輔は目を伏せる。話すのも体力がいるから、本当は疲れているのだろう。けれど、一生懸命紡がれる言葉を遮りたくはなかった。
すると、瑛輔の手がピクリと反応した。
私は驚いて身を乗り出す。
「瑛輔? 瑛輔!」
「……り…ん…」
彼の掠れた声を聞いた瞬間、力が抜けて、その場にへたりこみそうになった。グッと堪えてナースコールをする。
「よかった…目が覚めて……」
慌ただしく病室にやってきた医師により瑛輔は簡単な質問を受け、意識に問題がないことを確認した。
再び部屋に静寂がやってくる。
「気分はどう? 痛いところとかない?」
「ああ。薬が効いてるみたいで、腹も痛くない」
私は安堵感で何を言ったらいいか分からなかった。
疲れている瑛輔に昔話をするのは憚られた。
黙っていると、瑛輔が口を開いた。
「意識を失う前、このまま死に別れるのは嫌だと思った。おまえに、まだ言えていないことがあるんだ」
「なに…?」
瑛輔は1泊置いて、緩慢に首をめぐらせ私を見る。
「好きだ、凜」
唐突な告白に目を見開き、私は固まった。
「ずっと前から、俺は凜が好きだった。俺たち、子どもの頃よく遊んだ時があったんだぞ。凜は忘れているみたいだったし、凜が俺を受け入れてくれるまでは言わないつもりだった。だが…」
瑛輔は目を伏せる。話すのも体力がいるから、本当は疲れているのだろう。けれど、一生懸命紡がれる言葉を遮りたくはなかった。