クールなエリートSPは極悪か溺甘か ~買われた新妻は偽りの旦那様の執愛から逃れられない~
「こんなことになって、後悔したんだ。もしもこのまま、おまえに何も言えずに死んだら、成仏できないって。俺の勝手な自己満足でしかないけど、もう我慢しない」
「瑛輔…」
「好きだよ、凜」
「私…瑛輔がこのまま目を覚まさないんじゃないかって…あなたを失いたくないのに、私のせいで、」
「違うよ、凜。おまえのせいじゃない」
「守ってもらってばかりね。瑛輔の力になりたいのに」
「いいんだよ。凜を守るのは俺の特権なんだから」

瑛輔は柔らかく微笑む。
瑛輔の気持ちは嬉しい。私を好きだと言ってくれたことが、ものすごく嬉しい。

「瑛輔…私も、あなたのことが――」

言いかけて、瑛輔の瞼が閉じそうなことに気がつく。
やっぱり、沢山喋ったから体力ゲージが限界を迎えたみたいだ。瑛輔の体は今、休養を欲しているのだ。

「今はゆっくり休んで。 …大好きよ、瑛輔」

聞こえていなくてもいい。ただ、声に出して言いたかった。

瑛輔と本当の夫婦になれる日は、そう遠くないのかもしれない。


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