家族と
2 お父さんの再婚
翌日、土曜日。今日は特に予定もないからとスマホをいじったり本を読んだりと好きなことをしていると、コンコンっとノック音が響いた。
「はあい?」
返事をすると、ドアが開いて、お父さんが顔を見せた。
「妃愛、今忙しい?」
むしろ暇をしつつあった私は首を横にふる。
すると、お父さんはちょいちょいっと手招きした。
「ちょっと、話があるから。」
「うん、わかった。」
私は、お父さんについて、一階に降りる。
そして、ダイニングテーブルに向かい合って座った。
「お父さんが再婚するってことは知ってるよね?」
「うん」
私は黙って頷く。
うちは、父子家庭で、私はお母さんを見たことがない。
お父さんから聞いた話だと、私が生まれて、しばらくお母さんはお世話をしてくれてたんだけど、だんだんままならないものになってきて、家事もあまりやらないようになったのだという。
そして、痺れを切らしたおとうさんが離婚したらしい。
赤ちゃんの頃の話だし、私はさっきも言ったけど、お母さんの顔を覚えていない。
それからは、お父さんの幼馴染だったという、碧さんが度々、家をたずねて、お世話をしてくれた。
育ての親みたいな存在で、私も打ち解け、仲良くしてきた。
碧さんのお家も子供がいたんだけど、その子供が生まれた時に、夫が病死しちゃったらしくて。
私は、お父さんが再婚するということは知っているけど、相手が誰なのかまでは知らない。
「それでな・・・・その相手は・・・・」
私は思わず唾をごくりと飲み込んだ。
「碧なんだ。」
「えっ・・・!?」
私は思わず、ダイニングテーブルに手をついて立ち上がって大声をあげてしまった。
てっきり、私の知らない人かと思っていたのだ。
「ど、どういうこと!?」
「はあい?」
返事をすると、ドアが開いて、お父さんが顔を見せた。
「妃愛、今忙しい?」
むしろ暇をしつつあった私は首を横にふる。
すると、お父さんはちょいちょいっと手招きした。
「ちょっと、話があるから。」
「うん、わかった。」
私は、お父さんについて、一階に降りる。
そして、ダイニングテーブルに向かい合って座った。
「お父さんが再婚するってことは知ってるよね?」
「うん」
私は黙って頷く。
うちは、父子家庭で、私はお母さんを見たことがない。
お父さんから聞いた話だと、私が生まれて、しばらくお母さんはお世話をしてくれてたんだけど、だんだんままならないものになってきて、家事もあまりやらないようになったのだという。
そして、痺れを切らしたおとうさんが離婚したらしい。
赤ちゃんの頃の話だし、私はさっきも言ったけど、お母さんの顔を覚えていない。
それからは、お父さんの幼馴染だったという、碧さんが度々、家をたずねて、お世話をしてくれた。
育ての親みたいな存在で、私も打ち解け、仲良くしてきた。
碧さんのお家も子供がいたんだけど、その子供が生まれた時に、夫が病死しちゃったらしくて。
私は、お父さんが再婚するということは知っているけど、相手が誰なのかまでは知らない。
「それでな・・・・その相手は・・・・」
私は思わず唾をごくりと飲み込んだ。
「碧なんだ。」
「えっ・・・!?」
私は思わず、ダイニングテーブルに手をついて立ち上がって大声をあげてしまった。
てっきり、私の知らない人かと思っていたのだ。
「ど、どういうこと!?」