エリート脳外科医の長い恋煩い〜クールなドクターは初恋の彼女を溺愛で救いたい〜
柊哉side
 あれから毎日オペが続き、この一ヶ月ほど彼女との接点はほぼなかったが、人となりはだいぶ見えた。
 熱心に患者さんの話を聞いている姿、麻痺が残る患者さんが負担にならないよう支えながらゆっくりと寄り添って歩く姿、お見舞いにきた子どもに膝をついて目線を合わせ元気付けている姿。そして一緒に働くスタッフからも、彼女の働きぶりに信頼をよせていることがよく伝わってきた。
 あれから彼女を見かけるたび、自然と目で追ってしまっている。
 ...俺は一体何がしたいんだ?あの時の女の子だと確信してから、気になって仕方がないのは確かだが...
 そもそもこの一ヶ月は本当に忙しく、仕事以外の事を考える暇がなかった。食事は作業しながら食べられるおにぎりやサンドイッチばかり。元々食事にこだわりはなく、料理も一応出来なくはないが時間がない。家にはシャワーと寝るために帰るだけで、段ボールも結局まだ残っている。
 しかし、そんな生活が続けていた先日。
 長時間のオペが終わりつい気が抜けたのか、着替えに戻る途中の廊下で目眩を感じ壁に手をついたが支えきれず床に膝をついた。それを看護師に見られ、ちょっとした騒ぎになってしまった。
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