結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
ディスパッチャーが作成したフライトプランをもとに気象情報や積載状況を確認し、優成は赤池を伴いオフィスをあとにした。

 保安検査を終え、出発ゲートへ移動する。


「不躾な話をしてもいいですか?」


 歩きながら赤池が顔を覗き込んできた。
 そういう前置きの場合、話の内容はおおよそ見当がつく。


「結婚のことか?」
「は、はいっ、すみません。ミーハー根性で聞いてみたくて」


 前を向いたまま聞き返すと、赤池は恐縮したように頭を掻いた。


「さすが津城さん、人を見る目があるんだなって同期と話してたんです」
「人を見る目?」


 言葉の意図を図りかねて聞き返す。


「ダイヤの原石を見つける力って言うんですかね。あんなにお綺麗な方だなんて知らなくて、別人かと思ったくらいですから」
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