結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
 史花に礼を言われ、頷き返す。ふたり分のカップを手にテーブルに着いた。


「いただきます」


 向かい合って座る彼女と同時に手を合わせる。箸を手にしてトマトを口に運んだ。
 史花は箸を持ったまま、不安と期待が入り混じった目をして優成を見ていた。

(俺の口に合うかどうか心配をしてるのか? いや、生野菜に調理は関係ないだろう。……だがここはやはり)


「おいしいよ」


 口に出すのが礼儀だろうと考えなおして伝えた。
 史花がほっとしたように息を吐き出す。


「よかったです。ドレッシング、手作りしてみたので」
「そうだったのか」


 だから気になったようだ。わさびのピリッとした味がアクセントになり、お世辞ではなくおいしい。てっきり市販のドレッシングだと思った。


「手を煩わせて悪かった」
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