結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「ちなみに花言葉は〝あなただけを見つめています〟ですとか、〝あなたを幸せにします〟だそうです。みなさんにもそうして大切にしたい方がいらっしゃると思いますので、その方を思い浮かべながらアレンジしてみてください」


 講師の言葉で生徒たちが「ふふ」と笑みを漏らす。
 なんて情熱的な花だろうか。

(でも、いつか私も誰かを……優成さんをそんなふうに思えたり、優成さんにそう思ってもらえたりできたらいいな)

 大学生のときにした恋は、そこまで強い想いは感じていなかったような気がする。子どもの頃にするような、淡くほのかな恋心だった。


「このお花、史花さんみたいね」


 隣の喜乃が微笑む。


「私みたい、ですか?」


 夏の代表ともいえるひまわりは色鮮やかで、見るだけで元気になる花だ。花言葉のような熱量もなく、どちらかといえば史花とは対極にある。
 それが史花のようとはいったい。


「ええ。今日の史花さん、とってもいい表情だから。このひまわりみたいに、ぱあっと咲いているみたい」
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