結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「そ、そうでしょうか」


 自分の両頬に手をあてる。明るく華やかなひまわりには申し訳ないやらうれしいやらで、とても面映ゆい。


「なにかいいことでもあったのかしら」
「じつは明日、優成さんと出かける約束をしたんです」


 正直に打ち明けた。
 夫婦円満のコツを実践して、少しずつ夫婦に近づいているようでウキウキする。たぶんそれが自然と表情に出るのだろう。

 普通の夫婦と比べたらまだまだだと思うが、お互いに背を向け合っていた状態からは脱していると思っていいだろう。

(あっ、これってあの〝自然な笑顔〟を実践できているって思ってもいいのかな)

 最初はぎこちなさばかり際立って、優成に若干引かれていたが。


「まあ! デート?」


 喜乃の声が大きかったため、ほかの生徒たちの視線を浴びてしまった。
〝すみません〟とあちこちに頭を軽く下げる。恥ずかしい。
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