結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「鍾乳洞の中は涼しいというより寒いから」
「ありがとうございます。でも優成さんは?」
「俺の分もあるから心配いらない」
優成はもう一枚を取り出し、史花に「ほら」と見せた。
それならと遠慮なく受け取り、腕に掛ける。ここで着るのはまだ早いだろう。
「行こうか」
「はい」
川沿いを歩いて進むこと五分、鍾乳洞入口の看板を見つけた。
その場で揃ってウインドブレーカーを着て、仄暗い洞内に足を踏み入れる。一歩進んだだけで、ひんやりとした空気が中から漂ってきた。
「足元、気をつけて」
「はい」
入って早々、なだらかな階段があった。ライトが点在して足元を照らしてくれているが、凸凹だし滴る水でぬかるんでいる。
(ここで転んだら最悪ね)
優成の背中を追って歩きだしたそのとき。
「〝気をつけて〟じゃないよな」
「ありがとうございます。でも優成さんは?」
「俺の分もあるから心配いらない」
優成はもう一枚を取り出し、史花に「ほら」と見せた。
それならと遠慮なく受け取り、腕に掛ける。ここで着るのはまだ早いだろう。
「行こうか」
「はい」
川沿いを歩いて進むこと五分、鍾乳洞入口の看板を見つけた。
その場で揃ってウインドブレーカーを着て、仄暗い洞内に足を踏み入れる。一歩進んだだけで、ひんやりとした空気が中から漂ってきた。
「足元、気をつけて」
「はい」
入って早々、なだらかな階段があった。ライトが点在して足元を照らしてくれているが、凸凹だし滴る水でぬかるんでいる。
(ここで転んだら最悪ね)
優成の背中を追って歩きだしたそのとき。
「〝気をつけて〟じゃないよな」