結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「恋人がいようがいまいが、これまで何人も略奪してるから気をつけたほうがいい。俺が言うのも変だけど。まぁ、津城さんならその心配はないか。毎度、撃沈してるみたいだしね」


 白石も環が優成を誘っている場面を何度か目撃しているようだ。


「って、噂をすればなんとやら」


 白石の目線を辿っていくと、優成が歩いてくるのが見えた。
 史花と白石を順に目で追い、訝しそうに目を細める。


「じゃ、俺はこれで」


 白石はひらりと手をひと振りし、優成とは反対の方向へ歩いていった。
 近づいてきた優成に軽く頭を下げてから、少し他人行儀な仕草だったかと反省する。


「お疲れ様です」
「お疲れ」


 立ち去った白石の背中をチラッと横目にしてから、優成が史花の前で立ち止まる。
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