結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「飲み物でも買いにいこうと思って。そうしたら白石さんと会ったんです」


 なぜ白石と一緒にいたのか聞かれたわけでもないのに、言い訳が口をつく。実態はどうであれ表向きは優成の妻だから、ほかの男性と親しげにするのはあまりよくないだろう。

(優成さんはどうも思わないかもしれないけど)

 当然ながら嫉妬なんて夢のまた夢だ。


「そう。じゃ、俺も一緒に」
「え?」
「飲み物。買いに行くんだろう? 俺も行く」
「そうですか。じゃあ一緒に」


 先に歩きだした彼の隣にそっと並ぶ。背の高い彼の横顔を見上げ、先ほどの環の言葉を思い返した。


『有能なパイロットの津城さんの名も穢してしまうもの』
『そもそも本当に結婚してるのか怪しいところだわ』


 辛辣でありながら的を射た言葉になにも言い返せなかった。

デートをして夫婦の距離が縮まったと浮かれてミスをするなんて、本当に情けない。
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