結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「……私、ひとりで抱え込んでいるでしょうか」
「少なくとも俺にはそう見える。仕事はもちろん結婚生活もそうだったろう?」


 夫婦に関するリサーチのことを言っているに違いない。最初はひとりでなんとかしようと必死だったから。


「結婚生活は夫婦あってのものだし、仕事は仲間がいる。俺はキャプテンだけど、ディスパッチャーやコーパイをはじめとした空港のスタッフみんなの存在なくしては飛行機を飛ばせない。大勢の乗客の命を預かるのだから一人ひとりが完璧に仕事をこなすのは大前提ではあるけれど、足りない部分はみんなで補えばいいんじゃないか?」
「仲間みんなで……」


 ぽつりと呟く。


「そう。自分ひとりでできることには限界がある。史花はもっと仲間を頼れ」


 優成は史花の肩にそっと手を置き、優しくトントンとした。

(……優成さんの言う通りだ。私は今までなにを思い上がっていたんだろう。私には頼りになる人たちがいるのに)
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