結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
優成は軽く首を横にひと振りして応える。


「これから福岡へのフライトですよね」
「ああ」


 優成が搭乗する便のフライトプランは、先ほど史花が作成している。


「気をつけていってきてください」
「ありがとう。帰りは明後日になる」
「夕食を準備して待ってます」


 なににしようかと、瞬時に頭の中にいろいろなメニューが浮かぶ。

 優成は微笑みながら頷き、右手をひらりと振って踵を返した。
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