結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
 少なくとも良好な関係性は築いているとは思っているが……。


「とぼけちゃって」


 再び肘で小突かれた。


「幸せなんじゃない? 女は全員敵って感じのトゲトゲした目つきは優しくなったし」
「俺、そんな目してた?」
「してた。こんな感じにね」


 名都が人差し指で自分の目尻を横に引っ張ってみせる。


「それ、ただ細目にしてるだけじゃないか」
「違うわよ。とにかくこんな目だったの。それが今は穏やかだもの。幸せな証拠。よかったね、優成」


 名都は「おめでとう」と二度目の乾杯をねだった。
 グラスを名都と傾け合い、口をつける。

(幸せな証拠か……)

 無意識に顔を綻ばせながら、優成はグラスを一気に空にした。
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