結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
(今日は日勤だと言っていたから、あとでコントロールセンターに顔を出してみるか)
自然とそんな考えに至った自分が、不意にわからなくなった。いや、混乱したと言うほうが正しい。
わざわざ自分から女性に会いに出向くなど、これまでなかった。円満な夫婦、本物の夫婦を目指してはいるが、マニュアルに沿って実行してきたようなもの。
ふたり揃っての食事もメールや電話のやり取りも、初デートもそう。気持ちはさておき、フライトのように決めた道筋に従ってきただけ。
それが今、優成はごく普通に史花の顔を見にいこうと考えた。
(しかも会いたいって思った? ……いや、夫婦が板についてきただけだ)
数秒前の心の動きを思い返して、首を横にひと振りする。そうだそうに違いないと考えにふたをした。
「津城さん、ありがとうございました」
「お疲れ様。見事なランディングだったな」
「いやぁ、そうですか? ありがとうございます」
コックピットをあとにし、赤池と並んで歩きながらオフィスを目指す。
「そういえば前にご一緒したときも思ったんですけど、結婚指輪はしない主義ですか?」
自然とそんな考えに至った自分が、不意にわからなくなった。いや、混乱したと言うほうが正しい。
わざわざ自分から女性に会いに出向くなど、これまでなかった。円満な夫婦、本物の夫婦を目指してはいるが、マニュアルに沿って実行してきたようなもの。
ふたり揃っての食事もメールや電話のやり取りも、初デートもそう。気持ちはさておき、フライトのように決めた道筋に従ってきただけ。
それが今、優成はごく普通に史花の顔を見にいこうと考えた。
(しかも会いたいって思った? ……いや、夫婦が板についてきただけだ)
数秒前の心の動きを思い返して、首を横にひと振りする。そうだそうに違いないと考えにふたをした。
「津城さん、ありがとうございました」
「お疲れ様。見事なランディングだったな」
「いやぁ、そうですか? ありがとうございます」
コックピットをあとにし、赤池と並んで歩きながらオフィスを目指す。
「そういえば前にご一緒したときも思ったんですけど、結婚指輪はしない主義ですか?」