結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
(いや、〝欲しい〟のではなく〝必要〟という観点ならあり得るな)
真面目な彼女なら、本物の夫婦を目指すからこそ、結婚の象徴と言ってもいい指輪が必要だと考えていてもおかしくはない。気持ちの問題ではなく、夫婦のアイテムとして。
「まぁひと口に夫婦と言っても、それぞれですからね。でも記念日はちゃんと覚えてお祝いしないとダメですよ? 俺の友達は出会った記念日を忘れて、離婚の危機に陥りましたから」
「俺の姉も似たようなことを言ってたよ。実際に離婚したけどね」
「そうですか。やっぱり女性ってそういうのを大事にするんですね。俺も気をつけなくちゃ。じゃ、俺はコーヒーを買っていくのでここで失礼します。お疲れ様でした」
チェーンのコーヒーショップを指差す赤池と別れ、優成はひとりオフィスを目指した。
(記念日か。そういえば夫婦円満のコツにもそんなことが書かれていたな。間近で祝える記念日といったら……)
そんなことを考えながらオフィスの手前まで歩いてきたそのとき、背後から声をかけられた。
「津城さん、フライトお疲れ様でした」
真面目な彼女なら、本物の夫婦を目指すからこそ、結婚の象徴と言ってもいい指輪が必要だと考えていてもおかしくはない。気持ちの問題ではなく、夫婦のアイテムとして。
「まぁひと口に夫婦と言っても、それぞれですからね。でも記念日はちゃんと覚えてお祝いしないとダメですよ? 俺の友達は出会った記念日を忘れて、離婚の危機に陥りましたから」
「俺の姉も似たようなことを言ってたよ。実際に離婚したけどね」
「そうですか。やっぱり女性ってそういうのを大事にするんですね。俺も気をつけなくちゃ。じゃ、俺はコーヒーを買っていくのでここで失礼します。お疲れ様でした」
チェーンのコーヒーショップを指差す赤池と別れ、優成はひとりオフィスを目指した。
(記念日か。そういえば夫婦円満のコツにもそんなことが書かれていたな。間近で祝える記念日といったら……)
そんなことを考えながらオフィスの手前まで歩いてきたそのとき、背後から声をかけられた。
「津城さん、フライトお疲れ様でした」