結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「えっ、なんの日だろう」


(今日は八月七日……。どちらの誕生日でもないし)

 あれこれ考えるものの、これといったものは浮かばない。


「降参?」
「はい」
「結婚三カ月記念日」


 思わず言葉に詰まる。たしかにちょうど三カ月だけれど、優成がその日を意識しているとは思いもしなかった。


「記念日を大切にするのもコツだと書いてあっただろう? ワインで乾杯しよう」
「はい、ぜひ」


車を出さずにタクシーを使ったのは、そういうわけだったのだ。
これでコツをまたひとつクリア。思いがけないサプライズは史花の胸を容易く高鳴らせた。
< 214 / 294 >

この作品をシェア

pagetop