結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「どうしてキスを……?」


 遅ればせながら、心臓が思い出したかのように早鐘を打ちはじめる。状況に思考は追いついていない。


「史花とキスしたかったから」


 ドキッとした。

(それは本物の夫婦に近づくための手段として? ……よね?)

 勘違いしそうな言葉に、勝手に反応した鼓動が高鳴る。それを宥めようと牽制するがうまくいかない。


「夫婦になるためじゃない。史花が好きだから」


 耳を疑った。

(優成さんが私を……好き?)

 にわかには信じられず、彼の放った言葉を頭の中でゆっくり繰り返す。息を忘れて彼を見つめ返した。


「二回言ったくらいじゃ伝わらない?」
「……二回?」


 困ったように眉尻を下げる優成に聞き返す。
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