結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
 史花たちは夫婦なのだから。もう、ずっと前から。


「優成さんと、その……」


 言葉にはできず、もごもごと口ごもる。


「参ったな」


 宙に視線を彷徨わせながらひとり言を呟いた優成は、再び史花を見つめた。それまで以上の熱い眼差しが史花を射貫く。


「やっぱり無理って言っても止めないけど覚悟はいいか?」


 首を横に振る答えを受けつけない、情欲にまみれた声だった。


「……は、はい」


 大胆に頷いてしまったが、それは紛れもなく素直な想い。気持ちの高ぶりは史花にも抑えきれず、優成を求めて目が潤む。

(どうしよう。優成さんを好きな気持ちがどんどん大きくなっていっちゃう……)
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