結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
優成は優しく目を細めた。


「なにもしなくていい。フライトプランのように綿密な計画は不要だ。俺に体を委ねていればいいから」
「……わかりました」


 小さく頷く。

(そうよね。優成さんに任せておけば、なんの心配もいらない)

 控えめに深呼吸をして見つめ返すと、優成は微笑みながらもう一度額にキスをした。

 それからあとは無我夢中。絶え間なく与えられる刺激に息は上がり、乱され、恥ずかしいなどと言っている余裕はない。
 優成とひとつになれた悦びに心の底から幸せを感じていた。
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