結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「おかえり、史花」
「優成さん、これ――」


 ただいまをすっ飛ばして首だけで振り返ると、肩越しに唇が軽く重なった。
 離れてすぐ、優成が微笑む。


「気に入った?」
「はい、とっても綺麗」
「四カ月記念に」


 優成もしっかり覚えてくれていたようだ。


「ありがとうございます。でも帰りは私より遅いはずじゃ?」
「そうだったっけ?」


 振り返った史花にいたずらっぽく笑って惚ける。サプライズのつもりだったのかもしれない。


「それともうひとつ渡したいものがある」


 史花の目の前にベルベット素材の箱が差し出された。中身が簡単に想像できてしまう箱だ。


「これってもしかして……」
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