結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
「恥ずかしくて言えなかったの」


 そう言い訳する以外にない。


「ドッキリかなにか? ……じゃないわよね。本当の話なのね?」


 史花を探るように見つめる目が、徐々に喜びに満ちていく。


「近いうちに彼も挨拶に来たいって言ってるから、会ってもらえる?」
「もちろんよ。それでお相手はどんな方なの?」
「オーシャンエアラインのパイロットで」
「まぁ! お父さんと同じ!?」


琴子がテーブルに身を乗り出しすぎて、手前のお皿がカチャンと音を立てる。


「ふふ、つい興奮しちゃったわ。そう、史花が結婚……。あ、そうだわ、こうしちゃいられない。ご飯の前にお父さんにも報告してこなくちゃ」


 琴子は手をパチンと叩き、仏壇がある部屋にうれしそうに向かった。
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