結婚不適合なふたりが夫婦になったら――女嫌いパイロットが鉄壁妻に激甘に!?
木原は、おどけた顔をして人差し指を立てて左右に揺らした。
「木原センター長は陰口を叩かれるような上司じゃありませんから」
これは本当だ。
「おやおや、嬉しいことを言ってくれるね」
木原はまんざらでもなさそうににっこり笑う。
フライトプランは今でこそシステマチックになり、専用システムがある程度までプランを作成してくれるが、木原がこの仕事に就いた頃にはすべて手書きでアナログだったという。その航空機が通常出せるスピード、巡航速度に対して吹く風を予測して計算し、搭載燃料を割り出していた。
そういった経験に基づくアドバイスは、システムでは決して割り出せないもの。〝迷ったときにはセンター長に聞け〟というのが鉄則になっている。
もちろん最終的に決定を下すのは自分だが、木原がバックにいる安心感はとてつもなく大きい。仕事ができる頼りがいのある上司であり、大らかな性格は老若男女から慕われている。
亡き友の娘である史花の面倒も、とてもよく見てくれる。ここに配属されたときに一番喜んでくれたのは、ほかでもなく木原だ。
もちろん史花も、ここでは誰より彼を頼りにしている。
「木原センター長は陰口を叩かれるような上司じゃありませんから」
これは本当だ。
「おやおや、嬉しいことを言ってくれるね」
木原はまんざらでもなさそうににっこり笑う。
フライトプランは今でこそシステマチックになり、専用システムがある程度までプランを作成してくれるが、木原がこの仕事に就いた頃にはすべて手書きでアナログだったという。その航空機が通常出せるスピード、巡航速度に対して吹く風を予測して計算し、搭載燃料を割り出していた。
そういった経験に基づくアドバイスは、システムでは決して割り出せないもの。〝迷ったときにはセンター長に聞け〟というのが鉄則になっている。
もちろん最終的に決定を下すのは自分だが、木原がバックにいる安心感はとてつもなく大きい。仕事ができる頼りがいのある上司であり、大らかな性格は老若男女から慕われている。
亡き友の娘である史花の面倒も、とてもよく見てくれる。ここに配属されたときに一番喜んでくれたのは、ほかでもなく木原だ。
もちろん史花も、ここでは誰より彼を頼りにしている。