ゲーム課金と不運な私

私の1日といきなりの転生

「はぁ」会社から帰った私はため息をつきながら家に帰り、ベットに潜り込んだ。目の前にパッと灯りが付く。
「あ、」疲れ果てていて忘れていた、漫画の配信日。早速読むと、本日二度目のため息「あぁ、ここからは課金だ、もう寝よ」
そうして、私の6時間の睡眠時間へとなった。その日は、妙なことにぐっすりと眠れた。
しかし、睡眠の質が良かったといって目覚めがいいわけではない。「ゔぅーん」目を開けると、いつもの見慣れた天井では無かった。私の居る『そこ』は、漫画世界の様な古風？洋風？な家だった。「ここは？外がやけに騒がしい？！」私は、外の騒がしさではなく自分の声のトーンに驚いた。10代くらいの女性の様な声。
色々なことが起こりわけがわからなくなった私は外に出てみることにした。「え、ここって！？」知ってる。ここは…睡眠前に読んでいた漫画、［悪役令嬢転生物語］　というタイトルも普通だが、中身も普通な物語。それでも私には面白く感じた。『一般女性が悪役令嬢に転生する。』というごく普通の物語だ。でも、このシーンは昨日の…
私がぼうっとしていると、シュッという音と共に画面が現れた。「え？」恐る恐る読んでみると…『物語の続きを完成させてください』と言う文字が写っていた。「物語の続き？」20秒程の沈黙で私は何となく察した。
（これはヤバい）でも、私の行くところは決まっていた。
この世界が［悪役令嬢転生物語］と一緒ならばその『悪役令嬢』も転生した一般人なのだ。話が噛み合うはず。
「え？も…もう一度、ワンモアプリーズ？」「今申したとうりだ、お嬢様はお会いにならない」（くっ悔しい）でもまぁ、こうなることは予想していた。原作の悪役令嬢『ジェリ』＝本名『ナオミ』はこの時期、調子に乗りなりきっていたのだ。「くっ、このーナオミのバカ！」【ガチャ】
えっ「ナ、ナオミですって？そ、そこの貴方入ることを許すわよ！」（やったー）そうして私はナオミの部屋へ。
「で、何故ナオミってことを知ってらして？」（や、やな喋り方ーさっきまでいれなかったくせに名前出した瞬間焦って偉そうに）「あのさ、もうその喋り方いいから　それで、結論から言うと…私も転生した。」
その瞬間ジェリ（ナオミ）の目から美しい涙が溢れた。「よ、よがっだ〜ひとりでごわがっだー」ぐすっぐすっ（うわーここまで盛大に泣くとは）「ヨ、ヨシヨーシ」ゔわーん！
（はーくっだらな）1分後には私の目の中には光が宿っていなかったことは、誰も知らない。はは…
「ふーまた来なさい」「分かった！じゃあバイバイ！」（うーん疲れたー）道端で伸びをする。（少し街を歩いていて気づいたことが二つあった。　
1.画面は左にスクロールすると出てくること。
2.画面は私にしか見えなくて、あとは誰にも見えないナオミでさえも。
そうして、いや、やっとのことで長い1日が終わり，ナオミの慰めも終わり、ベットに入った。久しぶり10時間も寝るなんて。）