あなたが運命の番ですか?

これからも友達でいよう

 週末、アタシのスマホに春川さんからメッセージが届いた。
 そこには、「お母さんと友人関係について話し合ったこと」「2人きりにならなければ、星宮さんと親しくしても大丈夫」という内容が書かれていた。つまり、アタシとの友人関係を、春川さんのお母さんに許してもらえたということだ。

「色々と迷惑を掛けてしまって、ごめんなさい。こんな私でも良ければ、また友達になってくれる?」
 春川さんからのメッセージに、アタシは嬉しくて涙が零れた。
 春川さんと友達に戻れた。それだけでアタシは胸がいっぱいになった。
 
「もちろんだよ」
 アタシはすぐに返信した。
 すると、その後すぐに、今度は朱音ちゃんからもメッセージが届いた。
「やっぱり、私はこれからも真琴と友達でいたい。来週から、また3人でお昼食べよう」
 
 春川さんと親しくする条件の中に、「2人きりにならない」というものがあったので、朱音ちゃんがアタシたちの橋渡し役になってくれるのだろうと察していた。だけど、実際に朱音ちゃんからメッセージが届いたことで、アタシはようやく安堵した。
 
 朱音ちゃんから改めて「友達」と言われて、何だか照れ臭いような気もするが、それ以上に嬉しかった。
「アタシもずっと朱音ちゃんと友達でいたい」
 アタシはすぐに返信した。
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