あなたが運命の番ですか?
 その後、私たちは電車に乗って移動し、映画館へ向かった。
 鑑賞する映画は事前に2人で話し合い、評判の良いアニメ映画を観ることにした。
 話題になっているアニメ映画だけあって、劇場内は満席になっている。
 
「面白かったね」
 エンドロールの後、席を立ちながら優一郎くんは満足げに言った。
「う、うん……。そうだね」
 そう返しながら、「映画の内容よりも、優一郎くんのことが気になって仕方なかった」と、私は心の中で呟く。
 
 映画の内容は面白く、映像も綺麗だったのだが、隣に優一郎くんがいるせいで緊張してしまい、あまり集中できなかった。
 上映中も優一郎くんのことが気になってしまい、気づかれないように私は横目でチラチラと見ていた。
< 169 / 195 >

この作品をシェア

pagetop