せ、の字も知らないくせに
「は―――なんて?」
「だーかーら、彼氏!彼氏できた!」
「……バカカン、彼氏は意思疎通がしっかりできる人類に限るんだよ?」
めちゃくちゃ酷いことを言われて腹を立てるがその言葉には心配が込められていた。
「犬とか猫とかと違うもん、バイト先の店長だもん!!めちゃくちゃ優しくて、なんか大人な雰囲気で慣れてて」
「バイト先…」
「そう、わかった?猫とか犬とかじゃない」
「へえ…ちょっとその恋バナ聞きたいからあがって」
「へ?」
「その彼氏とやらを聞かせてくれよ。ほら上がって」
目が据わっているのは気のせい?ついでに不穏なオーラというかどす黒いオーラが身にまとったように思える。