せ、の字も知らないくせに
かわいいなんて言ってくれないし、優しくもしてくれない。なにかと姑みたいに子馬鹿にしていつも隣で私の行動を見張っているのだ。だから優しい人が好きだ。よしよししてくれる人に惹かれる。
「いつも見下して舐め腐った態度とるセイと年上でも私を大事にしてくれる姿勢を見せてくれるならセイのいう愛玩の方がいいもん」
「ふぅんあっそ」
「それにセイは経験ないでしょ」
「…なんの」
声色が一段階下がった。
「セ」
最後まで言わせてもらえず、被せてきた。
切羽詰まったような焦った顔をしている。
あ、初めて見る…。
「したのか」
立ち上がって直ぐ隣に来た。近い。
「関係ないでしょ」
「なら、俺が経験ないか教えてやるよ」
そういって私の手首を掴むと押し倒してきた。