貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
「刑務所では個室はない。六時半に起床、食事は決められた時間に済ませないといけない。十二時まで刑務作業、昼食後はまた刑務作業、十六時半に終了して十七時から夕食。スマホはいっさい使えない。夜二十一時には消灯。常に刑務官に監視され、規則を破った場合には懲罰を受ける。そんな生活がお前にできるか?」
ららかはぶるぶると首を振った。
「だったら今すぐ言え」
迅は殺意すらこもった目でららかをにらむ。
ららかはぐっと顔をゆがめた。
「使われてない部屋があったから、そこに……」
「その部屋に連れていけ」
「わかったわ……」
ららかは怯え、了承した。
迅に腕をつかまれたまま歩いた。真哲と護衛もついてくるから、逃げる隙などなかった。
部屋の前に付くと、迅はららかに言う。
「開けさせろ」
言われたららかはドアをノックし、私よ、と声をかける。
がちゃがちゃと音がして、ドアが少し外側に開いた。
「ららか、パーティーじゃねーのかよ」
男の声がした直後、迅はドアをがっと引いた。
「なにすんだよ! なんだお前ら!」
「そいつらを逃がすな!」
真哲と護衛に声をかけ、中に入る。ひょろっとした金髪の男、倫太郎が呆然と迅を眺める。
ららかはぶるぶると首を振った。
「だったら今すぐ言え」
迅は殺意すらこもった目でららかをにらむ。
ららかはぐっと顔をゆがめた。
「使われてない部屋があったから、そこに……」
「その部屋に連れていけ」
「わかったわ……」
ららかは怯え、了承した。
迅に腕をつかまれたまま歩いた。真哲と護衛もついてくるから、逃げる隙などなかった。
部屋の前に付くと、迅はららかに言う。
「開けさせろ」
言われたららかはドアをノックし、私よ、と声をかける。
がちゃがちゃと音がして、ドアが少し外側に開いた。
「ららか、パーティーじゃねーのかよ」
男の声がした直後、迅はドアをがっと引いた。
「なにすんだよ! なんだお前ら!」
「そいつらを逃がすな!」
真哲と護衛に声をかけ、中に入る。ひょろっとした金髪の男、倫太郎が呆然と迅を眺める。