貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
大きなセピアの瞳は涙で濡れて輝きを増していた。ワンピースのスカート部分にははオレンジジュースをかけられたような大きなシミができて、左腕の袖が破れて傷が見えている。天使の羽は千切れそうに力なく垂れていた。
「どうしたの?」
驚いて声を掛けると、彼女はぐすっとまた鼻をすすった。
自分より小さい子なんだから優しくしないと、と迅は気を張った。
「……お菓子、食べる?」
尋ねると、返事をするように彼女のお腹が鳴った。
恥ずかしそうな彼女の隣に座り、手に持っていたお菓子のラッピングをほどく。
はい、とクッキーを渡すと彼女はおずおずと受け取り、かじった。
「……おいしい。今まで食べたものの中で一番おいしい」
涙声で彼女が言い、彼は自分も食べた。
よくある普通のクッキーだ。
彼女が嬉しそうにしていたから、残りは全部あげた。
彼女は顔を輝かせて受け取り、一緒に入っていた銀のユリのチャームに気が付いてそっと取り出す。
「この銀色の花は?」
「ユリだよ。それもあげる。俺はいらないから」
「ありがとう! こんな素敵なもの、もらったことない!」
彼女はうれしそうに銀色のユリをつまみ、眺める。
その笑顔がまぶしくて、迅は目を細めた。それから、そんな自分が恥ずかしくなってわざとぶっきらぼうに言う。
「こんなパーティー、なにが楽しいんだろうな」
「わかんない」
「どうしたの?」
驚いて声を掛けると、彼女はぐすっとまた鼻をすすった。
自分より小さい子なんだから優しくしないと、と迅は気を張った。
「……お菓子、食べる?」
尋ねると、返事をするように彼女のお腹が鳴った。
恥ずかしそうな彼女の隣に座り、手に持っていたお菓子のラッピングをほどく。
はい、とクッキーを渡すと彼女はおずおずと受け取り、かじった。
「……おいしい。今まで食べたものの中で一番おいしい」
涙声で彼女が言い、彼は自分も食べた。
よくある普通のクッキーだ。
彼女が嬉しそうにしていたから、残りは全部あげた。
彼女は顔を輝かせて受け取り、一緒に入っていた銀のユリのチャームに気が付いてそっと取り出す。
「この銀色の花は?」
「ユリだよ。それもあげる。俺はいらないから」
「ありがとう! こんな素敵なもの、もらったことない!」
彼女はうれしそうに銀色のユリをつまみ、眺める。
その笑顔がまぶしくて、迅は目を細めた。それから、そんな自分が恥ずかしくなってわざとぶっきらぼうに言う。
「こんなパーティー、なにが楽しいんだろうな」
「わかんない」