貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
レストランのエントランスはくるくると曲線を描くロートアイアンで縁どられていた。螺旋を描く支柱の花台には白いユリの花がメインにカスミソウや蔓植物とともに色鮮やかに活けられている。
入口でレセプショニストに名前を告げると、個室に案内された。
部屋に入ると、中にいた母子らしきふたりが立ち上がる。
百合花は驚いて男性を見つめる。
この人が見合いの相手。ららかが惚れこむのもわかる気がする。そこらの芸能人なんて束になってもかなわないほど端正で、無表情であるがゆえに彫刻のような無機質な美しさがあった。迫力があるのは弁護士という職業のせいだろうか。
誠実そうなまっすぐな眉の下、暗褐色の瞳がきりりと百合花を見据えている。癖のない真っ直ぐな黒髪は整髪料で額を出して整えられていていた。
ぱりっとしたスーツが彼のまっすぐさを強調し、スタイルの良さがそれに拍車をかけているように思える。
「お待たせいたしまして申し訳ございません」
笑みを浮かべて英里子が言う。
「いいえ、さあどうぞ」
彼の母らしき女性がにこにこと席を示す。エレガントなワンピースを着ていて上品だった。派手なスーツの英里子と対照的だ。
「初めまして、蒔田英里子と申します。こちらは娘のららかです」
「初めまして」
百合花はどきどきしながら頭を下げた。
「私は深空春子です。こちらは息子の迅です」
「初めまして」
迅は無表情のまま軽く頭を下げた。
入口でレセプショニストに名前を告げると、個室に案内された。
部屋に入ると、中にいた母子らしきふたりが立ち上がる。
百合花は驚いて男性を見つめる。
この人が見合いの相手。ららかが惚れこむのもわかる気がする。そこらの芸能人なんて束になってもかなわないほど端正で、無表情であるがゆえに彫刻のような無機質な美しさがあった。迫力があるのは弁護士という職業のせいだろうか。
誠実そうなまっすぐな眉の下、暗褐色の瞳がきりりと百合花を見据えている。癖のない真っ直ぐな黒髪は整髪料で額を出して整えられていていた。
ぱりっとしたスーツが彼のまっすぐさを強調し、スタイルの良さがそれに拍車をかけているように思える。
「お待たせいたしまして申し訳ございません」
笑みを浮かべて英里子が言う。
「いいえ、さあどうぞ」
彼の母らしき女性がにこにこと席を示す。エレガントなワンピースを着ていて上品だった。派手なスーツの英里子と対照的だ。
「初めまして、蒔田英里子と申します。こちらは娘のららかです」
「初めまして」
百合花はどきどきしながら頭を下げた。
「私は深空春子です。こちらは息子の迅です」
「初めまして」
迅は無表情のまま軽く頭を下げた。