貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
ららかはホストに狂い、お見合いの日にまでホストと出かけていたと知って驚いた。それでお見合いを百合花に押し付けたのだから相当だ。近しい人には見合いの前から「深空の次男と結婚する」と吹聴していたというから呆れ果てた。
廊下側のガラス張りの壁の、同じくガラスのドアがノックされた。失礼します、と男性秘書が入って来る。
迅は報告書を閉じ、本来の仕事にとりかかるべく秘書に向き直った。
法務を契約している会社から届けられた新規契約書の確認や買収に伴う法的な確認など、仕事は次々と舞い込んでくる。
それらを適宜こなし、ふと時計を見るともう十二時を回っていた。
お昼をとるべく、事務所専用のレストフロアへ行く。そこにはセルフ式のカフェテリアがあり、社員は格安で購入できるため、社員はランチや休憩に利用している。
「今やってる案件の相手がヤメ検できつくてさ」
ヤメ検とは検事をやめて弁護士になった人物を差して言う。
「その人は意外に情にもろいから情に訴えればいけるんじゃね?」
別の部署の弁護士がふたり、話をしながら通り過ぎていく。ランチは情報交換の時間にもなっているのだ。
「深空さん、今からお昼ですか?」
女性がきゃぴっとしながら声をかけてくる。受付の女性だ。隣にはもじもじした事務の女性が立っていた。
「そうですが」
答える迅の声には感情がない。
「良かったら一緒にいかがですか?」
女性が窺うように申し出る。
廊下側のガラス張りの壁の、同じくガラスのドアがノックされた。失礼します、と男性秘書が入って来る。
迅は報告書を閉じ、本来の仕事にとりかかるべく秘書に向き直った。
法務を契約している会社から届けられた新規契約書の確認や買収に伴う法的な確認など、仕事は次々と舞い込んでくる。
それらを適宜こなし、ふと時計を見るともう十二時を回っていた。
お昼をとるべく、事務所専用のレストフロアへ行く。そこにはセルフ式のカフェテリアがあり、社員は格安で購入できるため、社員はランチや休憩に利用している。
「今やってる案件の相手がヤメ検できつくてさ」
ヤメ検とは検事をやめて弁護士になった人物を差して言う。
「その人は意外に情にもろいから情に訴えればいけるんじゃね?」
別の部署の弁護士がふたり、話をしながら通り過ぎていく。ランチは情報交換の時間にもなっているのだ。
「深空さん、今からお昼ですか?」
女性がきゃぴっとしながら声をかけてくる。受付の女性だ。隣にはもじもじした事務の女性が立っていた。
「そうですが」
答える迅の声には感情がない。
「良かったら一緒にいかがですか?」
女性が窺うように申し出る。