貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
「窃盗なら刑法第235条により十年以下の懲役刑または五十万円以下の罰金、遺失物横領罪なら刑法254条により一年以下の懲役又は十万円以下の罰金若しくは科料だ」
罰金も科料も刑罰の一種だが、金額の違いから名称が異なる。科料は千円から一万円未満、罰金は一万円以上だ。
「今回は脅迫が併合罪となるかは微妙だが、観念的競合になる可能性は指摘できる。要は、罪が重くなるということだ」
「なによ、人を犯罪者みたいに! 難しい言葉を使えばいいってもんじゃないのよ!」
「遺失物横領も窃盗も、当然ながら脅迫も犯罪だ。前科をつけたくないなら彼女に返せ」
「取りに来たらいいだけなんだから!」
ららかは走って逃げだす。
はあ、と迅は大きくため息をついた。
百合花は慌てて頭を下げる。
「申し訳ありません、ご迷惑を……」
「謝らなくていい」
百合花の頭を迅が優しく撫でる。
頼もしい大きく温かな手に、それだけで百合花は涙が出そうで、必死にこらえる。
「しかし、GPSか……それも拘束の証拠になるな。まだしばらく消さないでおいてもらえるか」
「はい」
百合花は素直に頷く。
「ひとりで外出するのは危ないな。ボディーガードをつけよう」
「ええ!?」
「またこんなことになったら切り抜けられないだろう」
罰金も科料も刑罰の一種だが、金額の違いから名称が異なる。科料は千円から一万円未満、罰金は一万円以上だ。
「今回は脅迫が併合罪となるかは微妙だが、観念的競合になる可能性は指摘できる。要は、罪が重くなるということだ」
「なによ、人を犯罪者みたいに! 難しい言葉を使えばいいってもんじゃないのよ!」
「遺失物横領も窃盗も、当然ながら脅迫も犯罪だ。前科をつけたくないなら彼女に返せ」
「取りに来たらいいだけなんだから!」
ららかは走って逃げだす。
はあ、と迅は大きくため息をついた。
百合花は慌てて頭を下げる。
「申し訳ありません、ご迷惑を……」
「謝らなくていい」
百合花の頭を迅が優しく撫でる。
頼もしい大きく温かな手に、それだけで百合花は涙が出そうで、必死にこらえる。
「しかし、GPSか……それも拘束の証拠になるな。まだしばらく消さないでおいてもらえるか」
「はい」
百合花は素直に頷く。
「ひとりで外出するのは危ないな。ボディーガードをつけよう」
「ええ!?」
「またこんなことになったら切り抜けられないだろう」