貴方が結ぶ二重螺旋 ~鋼鉄の敏腕弁護士は遺伝子レベルで彼女を愛す~
ららかはさっそく身支度を整える。
チューブトップに短いスカートを合わせた。 靴はもちろん赤いソールで有名なあのハイヒール。
露出は自分をより魅力的に見せてくれる。このかっこうで歩けばナンパがたばになって寄って来るのがその証拠だ。
英里子の財布からお金をぬいてこっそり家を出た。
英里子は現金を持ち歩くのを主義としている。金持ちをひけらかしたいなんて成金みたい、と軽蔑していた。が、こういうときだけはありがたく感じる。バレたら怒られるのは百合花だし、問題ない。
ホストクラブに着くと、出迎えたのは龍耶の舎弟のようなホスト、翠倫太郎だ。ひょろりとしていてオタクの街を歩いてそうなぬぼっとした顔で、髪だけが金で派手だが暗めの色合いだし服装もダサくてホストっぽくない。「みどりんって呼んでね」と言われて「超ダサい!」と叫んだらへこんだのが面白かった。
すぐさま龍耶を指名した。オープン直後だからか客は少なく、しばらくは龍耶を独り占めできそうだ。
「ららか! 来てくれてありがとう!」
龍耶はすぐにららかをハグして席につく。
彼はブランドのロゴが透かすように全体に入った白いシャツにネクタイ替わりの緑のストールをしていた。目にはストールに合わせて緑のコンタクトを入れている。
このストールは誰からのプレゼントなのか、とららかの不快さが増す。
「それで話ってなんだ?」
「聞いてよ、ひどい目に遭ったんだから!」
ららかは話を脚色——いや、捏造して龍耶に伝える。百合花が弁護士である御曹司と結託して自分をバカにしてきたとか、お茶をかけられたとか服を引き裂かれたとか。自分がいかにかわいそうな被害者であるのか、せつせつと憐れに訴えた。
チューブトップに短いスカートを合わせた。 靴はもちろん赤いソールで有名なあのハイヒール。
露出は自分をより魅力的に見せてくれる。このかっこうで歩けばナンパがたばになって寄って来るのがその証拠だ。
英里子の財布からお金をぬいてこっそり家を出た。
英里子は現金を持ち歩くのを主義としている。金持ちをひけらかしたいなんて成金みたい、と軽蔑していた。が、こういうときだけはありがたく感じる。バレたら怒られるのは百合花だし、問題ない。
ホストクラブに着くと、出迎えたのは龍耶の舎弟のようなホスト、翠倫太郎だ。ひょろりとしていてオタクの街を歩いてそうなぬぼっとした顔で、髪だけが金で派手だが暗めの色合いだし服装もダサくてホストっぽくない。「みどりんって呼んでね」と言われて「超ダサい!」と叫んだらへこんだのが面白かった。
すぐさま龍耶を指名した。オープン直後だからか客は少なく、しばらくは龍耶を独り占めできそうだ。
「ららか! 来てくれてありがとう!」
龍耶はすぐにららかをハグして席につく。
彼はブランドのロゴが透かすように全体に入った白いシャツにネクタイ替わりの緑のストールをしていた。目にはストールに合わせて緑のコンタクトを入れている。
このストールは誰からのプレゼントなのか、とららかの不快さが増す。
「それで話ってなんだ?」
「聞いてよ、ひどい目に遭ったんだから!」
ららかは話を脚色——いや、捏造して龍耶に伝える。百合花が弁護士である御曹司と結託して自分をバカにしてきたとか、お茶をかけられたとか服を引き裂かれたとか。自分がいかにかわいそうな被害者であるのか、せつせつと憐れに訴えた。