クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
食事も運ばれてきて、酒も進む。

「でね、お母さんもお父さんも店でも家でもずーっと一緒にいるのに、どこでも喋ってるの」

話しを聞けば里帆の実家は海を越えた北国で、小料理屋を営んでいるんだとか。

それであんなに料理が上手だったのかと納得した。

「いや、喋ってるのはお母さんだけかも」

うん。
なんか想像できる。

お前もさっきからずーっと喋ってるぞ。

でもそんな時間が楽しかったりもするが。

「あのさ、私ずっと思ってたの」

と急にまた話題が変わる。
本当にコロコロと良く変わるし喋るな。

「ククっ、何を?」

「チグハグだなーって」

「何が?」

そしてだいたい主語がない。

「飛鳥が」

「俺?」

まさかの俺の話しだった。
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