クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「あ、いや…、あはは。せ、先生、もうお話は終わったんですか?」

「ああ」

飛鳥はスッと私の隣までやって来ると東雲流星の目の前に立つ。

飛鳥も東雲流星も同じ目線だ。
二人とも大きい。

でも並ぶと東雲流星も国宝級イケメンだなんて言われてて、私もイケメンだとは思ってたけど、どう見ても飛鳥の方がイケメンだわ。

やっぱり内側から出ちゃってるオーラのせいかな。
ボサボサでも出ちゃってたもんね。

「不知火飛鳥先生。先程はどうも。出版社の方を呼び捨てで呼ぶなんて随分と仲がよろしいんですね」

あれ、なんかちょっと東雲流星の声のトーンが下がったか?

「ああ」

そして飛鳥も飛鳥で無愛想モード全開だ。
さっきはみんなの前でちゃんとしてたのに。

「へぇ。にしても、先生がこんなに眉目秀麗な方だったとは知りませんでしたよ」

そういえば東雲流星も飛鳥と同じ歳だな。

「何故一緒に?」

「里帆ちゃんとですか? 今ここでぶつかってしまったんですよ。ね」

東雲流星が私に笑いかける。

「え、ええ。そうなんですよ」

「大丈夫なのか?」

飛鳥が私を見下ろす。

「大丈夫です。東雲さん、本当にすみませんでした」

「いえ、僕の方こそ。では僕はこの辺で」

そう言って東雲流星は会釈をして行ってしまった。
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