クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
二人で店を出て並んで歩く。

流星さんは、キャップを深く被ってマスクをして、更に黒縁の伊達眼鏡をかけて顔を隠している。

「流星さん大変ですね。顔隠さなきゃいけなくて」

「まぁね。でも今だけだよ。人気が落ちれば騒がれないよきっと」

「人気が落ちるなんてあり得ませんよ!」

「ははは。ありがとう。里帆ちゃん」

流星さんは少し人が少なくなった所で私の名前を呼び立ち止まる。

「流星さん?」

「里帆ちゃん。俺さっき言った事、わりと本気だよ」

「さっき言った事…」

私を彼女にしたいみたいな話し…かな?

「出会って間もないけど、里帆ちゃんと付き合いたい」

え?
それは…

ど、どうしよう!?
冗談じゃなかったの?

これ、告白されてるよね私。

「あ、あのっ、私っ、じ、実は…」

その時エンジン音を立てて一台の車が横を通り過ぎて行った。

それは真っ赤なポ◯シェ。

今のって…
飛鳥?

「里帆ちゃん?」

「あ、な、何でもないです! 流星さん、明日から撮影頑張ってくださいね! それじゃ私はここで! お休みなさい!」

私はそう言って逃げる様にその場から離れた。

「里帆ちゃん!?」

後ろから流星さんの声が聞こえたが知らないフリをして。


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