クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
この人、なんでこんな言い方しかできないの?
わざと人を遠ざけるみたいな。
何故か私はこの閉ざされたみたいな彼の心に踏み込んでみたくなった。
「まぁ、そう言わずに」
笑顔で答える。
「さっさと帰れよ」
先生は相変わらず無表情を貫いている。
「あと少しですから」
図々しい私は先生の睨みやキツい言い方も無視して手を進める。
ま、睨みと言っても目なんか分厚い眼鏡で見えてないけど。
こんな素敵な家に住んでるのに、勿体無いったらありゃしない。
それにあんな素晴らしい作品を世に出す先生には気持ち良く仕事をしてもらいたい。
「何でこんな…。何が目的だ。金か?」
目的!? 金!?
何それ。
「先生。何訳の分からない事言ってるんですか? 目的なんてありませんよ。私はただ先生に気持ちよく仕事をしてもらいたいだけです」