クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「理解出来ない。こんな事をして君に何のメリットがあるんだ」
メリット?
「先生。別に見返りが欲しくてしてる訳じゃありません。とっ散らかってんのが気になっただけです。少し休憩したらどうですか?」
「…必要ない」
「そうですか。はい、それじゃさっさと仕上げてきて下さい」
「早く帰れよ」
そう言うと先生はまた部屋に閉じこもった。
ふぅ。
なかなか分厚い壁をお持ちなようで。
しかしいつ見てもあの分厚い眼鏡の奥にある目は良く見えないし、伸びきった長くてボサボサの髪と無精髭で表情なんてわかりゃしない。
でもなんだかあのムスッとした彼が心を開いたらどうなるのかと興味が湧いてしまう。
彼の心に触れてみたい…?
その後最後まで片付けを勝手にして、先生に声をかけるも無視だ。
はいはい。
「それじゃ先生、私はこれで失礼しますねー。たぶんまた明日きまーす」
そう言い残して社に戻った。