クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「里帆」

飛鳥が換気扇の下でタバコを吸いながら私の名前を呼ぶ。

「ん?」

「こないだの夜…」

「え?」

「いや、何でもない。まだ先だけど今度の連休ちょっと出かけないか?」

「お出かけ?」

「ああ」

「うん、いーよー」

猫ちゃんを愛でながら返事をする。
めちゃくちゃ可愛いー。

「パスポートあるか?」

「え!? ある! え!? 出かけるって海外!?」

「ああ。旅行行こう」

「行く! やったー!」

私は飛鳥のところまで近づきニコニコと見上げれば、優しい顔で微笑まれ頭を撫でられた。

はぁ。
大好き。
本当、好き。

この見下ろされてる感じがなんとも言えない。

しかも普段表情があんまり変わらないのに、こうして二人きりになると柔らかい雰囲気を出してニッと笑ったりしてくれるのが、なんともたまらん。

私にしか見せないで欲しいと思ってしまう。

「ニャー」

あ、鳴いた。
可愛い。

喉の下を撫でてあげればゴロゴロと喉を鳴らす子猫。
< 150 / 313 >

この作品をシェア

pagetop