クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「里帆。大丈夫?」

「え?」

「その…お酒。ありがとう」

あら。
こんな風にお礼とか言えちゃうのね。

「全然。私お酒強いから気にしないで! 困った時は全部私が飲んであげる」

稲盛梓は目を少し開けて驚いた顔をしたあと、肩の力を抜いてフッと笑った。

「皆んな…あなたを綺麗だと見てるわ」

え?

「私を見てるんじゃないのよ? あなたよ」

私はそう言われ辺りを見渡すと何人もの人と目が合った。

「でしょ?」

「馬子にも衣装って感じで?」

「バッカじゃないの!? あんたいい加減自覚しなさいって言ってるでしょ!」

そう言って割と強めに肘で突かれた。

え?
自覚ってそういう事だったの!?

「いい!? あんた、めっちゃ美人なの! わかる!? 今までどうやって生きてきたわけ!?」

「へ? いや、別に普通に…」

「梓ちゃん、里帆ちゃん」

するとその時また男性に後ろから声をかけられた。

あ!

「流星くん! お疲れ様! 今来たの?」

稲盛梓はそう言って親しく話しかけた。
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