クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい


「そ。すぐにわかったよ。二人とも綺麗だから。ところで、何で二人で?」

「あ、いや…」

稲盛梓が言い淀む。

「私たち実は昔からの友人なんですよ! ね?」

私は咄嗟にそんな事を言う。

「あ、うん。そうなの! ははは」

「なんだ、そうだったのか! しかし美人が二人並ぶと凄いな。皆んな見てるよ」

そう言って流星さんはニコニコと笑う。

「三谷さんがさっき、事務所にどうかって里帆を口説いてたのよ?」

「あの三谷さんが? そりゃ凄いな」

「凄い?」

あんなチャラそうなオジさん?

「そっか。里帆ちゃんは知らないか。三谷さんはね、本物しかスカウトしないので有名な人なんだよ」

流星さんがそんな事を言う。

「そうなの?」

「ええ。だから言ったでしょ」

その時私の携帯が鳴る。

"飛鳥"

そして二人にバッチリ画面を見られてしまう。

げ。

すると稲盛梓がすかさず私の携帯を取り上げた。

「え! ちょっと!」

「もしもーし! 飛鳥さぁん? ええ。そうなの。プレジデント。はーい」

そして勝手に通話を終了させてポイっと携帯を返された。

は?

「さ、まだまだ料理あるし食べましょ!」

そう言って料理を盛り付けたお皿を渡される。
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