クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
これまでまともな恋愛をしてこなかったからか、感情のコントロールが難しい。

自分でも知らない自分の感情。

誰よりも愛おしいと思ってるし、幸せにしてやりたい、甘やかしてやりたいと思う反面、閉じ込めてしまいたいと思う。

そんな事をしたって里帆は喜ぶはずがないのに。

でもどうしても心配してしまう。

そもそもあんなにいい女、男が放っておくはずがないんだよ。

しかも里帆は間違いなくその自覚がない。

だから尚更心配だ。

はぁ。

「ニャー」

「お前は呑気でいいな」

子猫を顔の前まで持ち上げると大人しくして俺を見る。

「旅行にでも連れて行くか」

「ニャー」

執筆も進んでいるし、里帆も連休だし。

そして週末、里帆が泊まりに来て猫を見て大興奮している。

でも俺は何故か稲盛梓から預かってると言えなかった。

別にやましい気持ちは1ミリもないのに。

仕方がなかったとはいえ里帆が嫌がると思ったから。
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