クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
俺も俺で、東雲流星の事なんて気にしなければいいのにやっぱり思い出してしまって聞いてしまいそうになってやめた。

里帆もあいつの事は何も言ってこない。

そして気を取り直し旅行の話しをすれば、素直に喜ぶ里帆が可愛くて。

ベッドに入り里帆を可愛がろうとするも里帆はどこか上の空だ。

俺はまた何故か東雲流星を思い出してしまう。

信じたいのに、不安が先走る。

俺の事だけ考えて欲しい。

そんな身勝手な感情を押し付けたくなる。

つい不貞腐れて手を止めた俺に里帆が言った。

俺とこの世界に二人きりならいいのにと。

その瞬間、俺のくだらない嫉妬はどこかへ飛んで行く。

単純もいいところだ。

俺もまさにそう思っていたから。

里帆も俺と同じように好きすぎるあまりに不安になってるのだろうか。

それならそんな心配は無用だと伝えたくて俺なりに里帆を可愛がった。

俺にはお前しかいないんだと。

そして週明け稲盛梓と待ち合わせをして猫をようやく引き渡した。
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