クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「先生、ありがとうございました」

「俺は別に。里帆が週末は面倒見てたし」

「里帆さんて、無自覚美人ですよね」

無自覚美人…

「…かもな」

「あの時も逃げたし」

お前が余計な事言ったからだろ。

「私、里帆さん見てるとイラッとするんですよ」

「は? おい、里帆を悪く言うなよ」

「違くて。もっと自信持てばいいのにって」

まぁ、それはそうだな。

「確かに俺といても里帆はいつもどこか自信無さそうにする」

つい気にしていた事を口走ってしまった。

「こんな男捕まえといて。ま、私には関係ないですけど! じゃ、本当に助かりました!」

そう言って稲盛梓は猫を車に乗せて行ってしまった。

そして迎えた週末。

"ちょっと稲盛梓さんと出かけてくる"

里帆から仕事終わりにそんなメッセージが届いた。

は?

何で稲盛梓?




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