クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
ドアの前まで直行したが、一度振り返って広いリビングを見渡す。
昨日と何ひとつ変わってない。
キッチンに周りゴミ袋を探すも何もない。
テーブルの上も綺麗なままだ。
え?
まさか昨日から何も食べてない!?
私は慌ててもう一度ドアの前まで行く。
「飛鳥先生! 中村ですー! 開けますねー?」
そう言ってガチャっとドアを開けると、先生が机に突っ伏した状態で見つかる。
え!?
部屋の中に入って顔を覗く。
寝てる…?
眼鏡がズレて…
え…。
まつ毛長い…
そして机の上には茶封筒とUSB。
私はそっとそれを手にして中を確認するとしっかりと原稿が入っていた。
出来たんだ…
しかもデータ化も済ませたって事?
もしかしてあれから徹夜で?
そして一度この部屋を見回す。
壁一面に敷き詰められた数々の本。
うわ…
凄いな…
しかもこの部屋は何故か綺麗だ。
タバコの匂いが僅かにするくらい。
机の上の灰皿には数本のタバコ。
山のようにあるかと思ったけど、そうでもないらしい。