クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「戻りましたー」

社に戻って編集長へ預かってきた原稿を渡す。

「ご苦労さん」

「いえ」

「大丈夫だったか?」

「え? 何がですか?」

「いや…、何でもない」

変なの。

「あ、先生寝てたんで、原稿だけ貰ってきました」

「あ、そう。了解。確認する」

「よろしくお願いします」

大丈夫かな。
起きたかな?

そんな事を思いながら家に帰った。

夜ご飯も食べて、お風呂も入って、どれ寝るかという時、携帯にメッセージの通知が届いた。

"集談社 編集者 中村里帆 様

夜分遅くに申し訳ありません。
不知火 飛鳥です。

原稿の件、よろしくお願いいたします。
食事も用意していただきありがとうございました。
部屋も掃除していただき申し訳ありません。
失礼な態度をとった事もお詫び申し上げます。

不知火 飛鳥"

え!?

私はそれを見て驚愕する。
昨日はあんなに突き放すような感じだったのに!?

心を入れ替えたのか?

しかも文面が物凄く堅い!

思わず笑ってしまう。

何これ。

そもそもメールとかしないんじゃなかったの?
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