クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい


「恋人? お前、一緒に来てたのか?」

健司は私を見下ろし聞いてきた。

「いや…」

「ああ、本当は来る予定じゃなかったんだが、可愛い里帆がやっぱり心配で追いかけてきてしまった」

飛鳥は恥ずかしげもなく健司にそんな事を言う。

「え?」

健司もさすがに驚いている。

「やっぱり来て正解だった。悪い虫がつく所だったよ」

そう言って飛鳥はフッと笑う。

「あんた…」

健司はそんな飛鳥を睨む。

「何か言いたい事でも?」

二人の大男が顔を見合わせて何やら火花を散らしているようにも見えた。

「里帆の事、本気なんだろうな」

「ええ。見ての通り」

健司の手を見れば拳を握り締めていた。

「今までの男みたいに、里帆を便利屋みたいに扱うなら許さねぇぞ」

「ちょ! 健司!」

「便利屋? 何を言ってる?」

「飛鳥、大丈夫! もう昔の事だから! ね?」

「お前は黙ってろ」

健司に今度は私が睨まれる。
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