クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「飛鳥さんでしたっけ? はっきり言わせてもらう。俺は昔からずっと里帆が好きだった。俺がずっとこっちにいる時は守ってきた。離れた今だって里帆を想う気持ちは変わってない」

は!?

そんな事一言も言われた事なかったのに。

「なるほど。で?」

「だから…、あんたが里帆を傷つけたりしたら里帆は俺がもらう」

健司は飛鳥を睨みつけ言い放った。

「ククククッ、そうか。健司君。そんな未来は来ないから君は安心して他をあたれ」

飛鳥はそれまで笑っていた顔を一気に引き締め健司に言い放った。

「あんた…、仕事は何してんだよ。里帆を守れるんだろうな」

「ははは。仕事ねぇ…。しがない小説家かな」

「はぁ? 伊集院なんて聞いた事ないぞ。まさか里帆をヒモ扱い…」

「不知火 飛鳥」

飛鳥が言葉をそう言えば健司は大きく目を広げた。

「不知火飛鳥!? おい! 本当か!?」

健司は私を見下ろし詰め寄ってくる。

「そうだよ。だからちゃんとした人だって言ってるじゃ…」

「不知火飛鳥先生! 俺、大っファンなんすよ! こいつに先生の本勧めたのだって俺っすよ!? は!? まじ!? まじなの!?」

健司は私の言葉を最後まで聞かずに飛鳥の手を取る。
だから言いたくなかったんだよ健司には。
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