クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
しばらく走っていると信号待ちでクラクションを鳴らされ隣を見ればなんと俺の髪を切ってくれている友人の大地が窓を開けて手を振っていた。
げ。
一度無視を決め込むも、身を乗り出して手を振ってくる大地。
やめろやめろ。
目立つ。
馬鹿かよ。
「え、なんかめちゃくちゃ手振られてない?」
俺は仕方なく里帆側の窓を開ける。
「飛鳥!」
大地は後部座席の窓も開けると、そこから愛犬だろうアフガンハウンドという犬種のロン毛の綺麗な犬が毛をなびかせ顔を出した。
「おう。こないだ言ってたワンコか?」
「ああ! 可愛いだろ?」
「ククククッ」
自慢したかっただけらしい。
「もしかして、彼女さん?」
大地はニヤつきながらすぐ隣の里帆に話しかける。